今回の雪国ドライブでは折角なので行ってみたいという場所があった。信越本線にある青海川駅。海に近い駅として鉄道ファンには有名らしいけれど、自分がこの駅を知ったのは昔やってた高校教師というテレビドラマだった。
 たしか最終回だったと思うけれど、何かに追われるように逃げるように列車に乗った二人が降り立ったのがこの青海川駅で、その風景が強烈な印象として残ってあれはいったいどこなんだと思って当時はまだ今のような情報探索の術が無かったような時代に苦労して調べたことを覚えてる。

 実際行ってみると駅があるのは小さな集落で、そこにゆくためには国道から100メートルくらいの高低差を降りてゆくことになる。その日は酷く風が強くて降りてゆくその道は凍っていた。いくらスタッドレスといってもツルツル氷は駄目で、降り始めてからすぐに(こりゃ降りられても帰りは登ってこれない)と予感して途中で引き返してきた。それにしても空転してしまうのでかなり焦ったけれど氷結が弱いところを選びながらどうにか帰ってこれたのでよかった。

 この写真はその道でUターンしようとしたらロードスターが丁度道を横切るになったときに目の前に広がる景色の美しさに思わずそのまま車から降りて眺めていたときに撮ったもの。今おもえばロードスターをでんと道の真ん中に横たえたままタバコを吸ってる風情は呑気なものだったと思う。まぁあまりにも寒くてその場に立っていられたのは10分も無かったのだけれど。


 ドラマでは冬の感じだったと思うので時期的には近いかもしれない。森田童子の歌が聞こえてきそうだった。